暮らしの動線を整え、好きなものと暮らす家

郡山市田村町東山|中古住宅リノベーション

福島県郡山市田村町東山。若いご夫婦が購入された中古住宅を、これからの暮らしに合わせてリノベーションしました。今回の計画で大切にしたのは、住まいの印象を新しくするだけでなく、日々の家事や家族の時間がより心地よくなるよう、間取りと生活動線を見直すことでした。

キッチンの位置を変え、暮らしの中心をつくる

もともとリビングの奥に配置されていたキッチンを、リビングの中へ移設しました。

料理をしながら家族と会話をしたり、リビングで過ごす家族の気配を感じたり。キッチンを暮らしの中心に据えることで、家族が自然につながる空間を目指しました。

また、キッチンがあった場所にはランドリールームとパントリーを新設。洗濯や食品のストック、日用品の収納など、毎日の家事をスムーズに行える場所へとつくり替えています。

限られた住まいの中でも、空間の役割と配置を見直すことで、暮らしやすさは大きく変わります。見た目の美しさと使い勝手、その両方を大切にした間取りです。

素材の表情を重ね、住まいに個性を

キッチンには、木の表情を活かしたキャビネットと、深みのあるグリーンのタイルを組み合わせました。木の温もりとタイルの色合い、塗り壁の柔らかな質感。アーチ状の開口や、丸みを持たせたカウンターなど、細部にも少しずつ変化を加えています。既存の住まいが持つ雰囲気を活かしながら、新しくつくる部分とのバランスを整える。素材の組み合わせによって、どこか懐かしく、それでいて今の暮らしに馴染む空間に仕上げました。

 

好きな音楽が流れる、これからの暮らし

ご夫婦が好きなのは、チェット・ベイカーのジャズ。そして、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。フジロックにも足を運ぶ、音楽を楽しむおふたりです。

好きな音楽を聴き、家族と過ごし、時にはデッキに出て外の空気を感じる。そんな何気ない時間が、この家で少しずつ積み重なっていきます。

私たちが考えるリノベーションは、古いものを一新することだけではありません。建物が持っている魅力を見つけ、暮らしに合わない部分を整え、そこに住む人の価値観や好みを重ねていくこと。

間取りを変えることで暮らしやすさをつくり、素材やデザインによって自分たちらしさを表現する。

中古住宅だからこそできる、新しい暮らしのかたちが生まれました。